
最近では暮らしの中でアートを楽しむことは気楽になった。
しかし、子どもの頃と違い、アートで自分を表現することを何年していないだろうか?
ここは桐生町で20年、子ども達から大人までが絵画や美術全般を通してアートと親しむ「ぽころこアートスクール」を主催する弓削さんのアトリエ。
ご自身も地元や東京でも個展を開かれる陶芸家だ。作品の窯入れを終えて、ほっと一息の弓削洋子さんを訪ねた。
ども達には年齢に関係なく、学校で出来ないことを自由に出来る環境を作っています。飛騨の自然の中で、 蔦を採ってきたり、川の石や流木を拾ってきて作品を作ったり、時には料理まで・・・。小さな子ども達の内面から湧き出る感性に驚かされますね。」
弓削さんの作品に、女性らしいおおらかさや優しさ、温かさを感じるのも、そんな子ども達との触れ合いから来るものだろうか?
れまでは子育て真只中。母性というものに向き合ってきたように思います。今、子ども達も成長し彼らの足でどこにでも行けるようになりました。自分の役割が変わってきたんですね。これまでのように子育てという言い訳が無くなり、再び自分自身を見つめ直すときに来ています。」
自然体な弓削さんには、ひとつの責任を果たした、自信のようなものを感じる。
だ、自分に能力があるのなら、開発しなければいけない。自分に正直になり、何がしたいか問うています。」
アートというのは自分に向かい合う作業であり、そこにはメッセージがある。私たち大人は技巧や知識と言うことに捕らわれすぎて、筆をとったり土をこねることを特別難しくしているのかも知れない。
術は大切です。技術がないから、小さな事にこだわってしまうのです。人は当たり前のように自然の造形を見ていますから、描いたものや作ったものが狂っていると心地よくないのです。そんなときは、本物とじっくり向き合って何度も何度も線を描きます。」
弓削さんの作品も、だんだん髪や衣裳がなくなり、裸になってきたという。子ども達だけでなく、自然の全てに対する母性愛へと変わってきたのかも知れないと言う。女性は変化を乗り越えながら、産み出す性である。変化して当たり前の自分に向き合う強さ。弓削さんの作品にはそんな包容力を感じる。
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