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いよいよ5月26日、全面改装を行いリニューアルオープンする「マキアージュたなか」。
創業105年という積み重ねと、常に新しい提案とサービスに取組んできた田中順子さん。
「明治35年に生掛蝋燭(和蝋燭)の製造とランプや食用油の販売を始めたのが創業と聞いています。
電気の普及と共に、ポマードや水油といった雑貨の量り売りも始め、現在の化粧品販売へと繋がって来たようですね。
順風満帆の時ばかりでは無かったでしょうが、現在まで支えてくださったお客様のお陰だと改めて感じています。
記念すべき年を迎えて、改めて『物を売るより事(こと)を売る』という気持ちに返り、今回の改装も、お客様にとってひとときの非目常空間を楽しんでいただきたいと踏み切りました。」
その中には商家へと嫁いで以来、嫁として、妻として、主婦・母として、また社員でもあり一人の女性としての積み童ねてきた年月も重なる。
「よく商売は大変だから…といわれますが、楽な仕事など無いと思います。
志や信念を持っていたら、商売も苦しいものでは無いと信じています。
しかしそれだけでは乗り越えられない事もあります。
周りの人と負を補って、それぞれが持てる力を融合させて行くこと、その中で自分の役割を果たして次世代へと伝えられる事があればいいですね。
そんな気持ちを持ち続けていたいと思います。」
現在では長男長女がUターンし、仕事にたずさわるようになった。
今回のリニューアルも長男である専務が前面に立ってのものである。
リニューアル後は男性の加齢や頭髪の悩みに、資生堂の新しい男性用シリーズも取り入れ提案する。
「子供達が何故この仕事を選んでくれたのかわかりません。
ただ、私達が商売の愚痴を言わなかったのが良かったのかもしれませんね。」と笑われる。
田中さんはお店に立つ時、お客様に向き合う時、こうしたいという信念があるそう。
「商売やサービスは、ただ頭を下げて感謝するだけでなく、お客様に『本当に良いものをお選びになりましたね」と一緒にグッドチョイスを喜びあいたい、そんな気持ちを持ち続けています。
肩の力を抜いて、本当にその人に喜ばれることをして差し上げたいと思えば、おのずと見つかるのではないのでしょうか。」
お客様にもお手入れはマスターしていただくもの、エステは頑張っている自分へのご褒美として、という田中さん。
社員にも自分の手入れは自分でと徹底する。
「私自身にも言えますが、答えや道を教えてもらった事は頭に残るかもしれませんが、自分で体験しなければ絶対に自分の喜びになることは無いと…。
造り出す、産みの苦しみを味わってこそ、大切に継続できるのだと思います。」
自分自身を甘やかすのではなく、本当に自分を大切に出来る人でなくては、周りの人も大切には出来ないといえるのではないだろうか?
女性として様々な役割を担ってきた田中さんだからこそ、自立した「個」であることの大切さがわかるのだろう。
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