|
様々なエンターテイメントの中でも、舞台はテレビや映画のように一方通行ではなく、役者の感情が臨場感をもって伝わってくるのが魅力だ。
「演劇ユニット壱壱216」の味岡由美子さんは、そんな舞台に情熱を燃やす一人。
5年前、今回の舞台で主役を演じる牧ケ野芳男さんと共にこのユニットを結成するきっかけとなったのが、「法王庁の避妊法」という戯曲だった。
「この物語は大正時代の実在する人物で、荻野久作という産婦人科医がモデルになっています。世界の産婦人科学会でも大きな謎であった、『女性の排卵がいつ起こるのか』ということを発見し、ローマ法王庁が認めた唯一の避妊法として、広く知られることになるオギノ式はご存知の方もいらっしゃいますよね?
私自身も結婚をし、子供はいませんが子供のできない悩みや、いる人なりの悩みに触れる事もあります。現在では幼児虐待などが問題になることも多い世の中ですが、そんな中、命の大切さを問うこの脚本に惹かれたんです。」
演劇ユニットとして、常にメンバーと劇団の活動をするのではなく、演じてみたい芝居があれば、それに合わせたメンバーをつのり、作品を創っていった。
「他の劇団の芝居に客演するなど、様々な出会いの中で、とうとうこの『法王庁の避妊法』の公演にこぎつけました。私自身の思い入れが強かった分、今回この芝居を創るにあたっては、演劇ワークショップという手法を取り入れました。」
演劇ワークショップというのは、ゲーム感覚や実験的な要素を取り入れた舞台作りの手法で、出演者がいろんな登場人物を入れ替わり演じてみながら、今回のキャスティングとなったそう。
「今回は2回公演でダブルキャストになっています。それは、ワークショップの中で、どちらの役者が演じてもそれぞれに魅力的だと皆の意見が一致したからなんです。演じる役者が、その人物をどうとらえるかによって、その違いが出てくるんです。」
荻野医師の患者がかかえる不妊、妊娠、堕胎、そして生と死など、女性ならその登場人物に共感する部分も多いだろう。
「笑いの要素も多いですが、命は尊いものだという事を、登場人物と一緒に泣いたり笑ったりしながら、少しでも感じていただけたら嬉しいですね。若い方たちにもぜひ見て頂きたいです。」
演劇というと構えてしまう人もいるかも知れない。そんな気負いをひとまず置いて、ぜひ足を運んでみて欲しい作品だ。
■法王庁の避妊法■ ・・・ 演劇ユニット 壱壱216 公演
開演
2004.03.27(土) PM6:00〜
2004.03.28(日) PM0:30〜
場所
高山市民文化会館 小ホール
料金
大人 ・・・ 前売り 1000円 当日 1200円
高校生以下 ・・・ 前売り 800円 当日 1000円
チケット取扱所
高山市民文化会館、ピュア高山、ゴリラ清見
*当日 託児サービスあり(定員あり、要予約)料金は1人300円、
ご利用の前日までにお申し込み下さい。
お問い合わせ
090−7602−0872 味岡 |
|