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平野 嘉世子さん
音楽教室 クレシェンド

高山市桐生町4丁目222
TEL 0577-34-0430

「オペラ」を見たり聴いたりしたことがあるだろうか?
映画やお芝居、ミュージカルなら誰でも一度位は見に行ったことがあるだろうが、オペラとなるとほとんどの人が一生見る事のないまま過ぎてしまうのではないだろうか?
しかし、映画の1シーンやCMで流れている曲など、オペラに案外身近に触れている人も多いのだ。
ソプラノ歌手である平野さんは高山で高校までを過ごし、国立音楽大学へと進まれた。

「小さい頃から音楽が身近にありました。
最初の出会いは、祖母がお雛様の代わりにオルガンを買ってくれたことです。
知っている童謡などに伴奏をつけて一人で遊んでいました。
小中高とピアノを習い、国立音大の教育課程を専攻しました。
そのうち副科で専攻した声楽の教授の勧めもあり、声楽科へと転科したんです。
声楽は自分自身の身体が楽器になる、生の声で思いを伝えられるというのも魅力でした。」

卒業後は研究生を経て二期会会員となり、東京で声楽家としての活動と音楽教室を結婚後も主婦業のかたわら続けていた。
そんな時、ご主人を亡くし、精神的な支えがなくなった不安から体調をくずし、周りの勧めもあり高山に戻ったのが2年前だ。

「最初は地元に戻って何が出来るんだろうと不安でした。
ピアノと声楽、そして受験用のソルフェージュで音楽教室を始めたのですが、そこに来て下さる生徒さんとの出会いが大きな励ましになりましたね。
大人の方も声楽を学びに来て下さっていますが、皆さん歌う事を生きがいとして、本当に誠実に真摯な姿勢で音楽に向かい合っていらっしゃることが嬉しいんです。」

東京では声楽家として本格オペラなど堅い仕事が多かった平野さんだが、飛騨ではもっと裾野を広げて、いろんな人に音楽の楽しさを伝えたいと意欲を燃やす。
西高校の非常勤講師も勤めながら、北小学校でのコンサートや、大野郡中学合唱祭での出演、また今後は老人保健施設等でのコンサートも企画中だ。
飛騨出身や在住の音楽仲間で「ラ・カメラータ」というグループを結成し、子どもからお年寄りまで楽しめるコンサートを企画、2回のコンサートは世界文化センターのホールが満席になるほどの盛況だった。
来年にはファミリーコンサートやオペラもと、意欲的だ。

「現在は1月24日自分の音楽教室初めての発表会に向けて準備を進めています。
東京と高山を行ったり来たりしていますが、勉強したり刺激を受けてきたものを高山で生徒さんに伝えていけたり、なんらかの形にして行けたら良いですね。」

オペラはミュージカルやお芝居と違って、マイクを使わない。
ホール全体に生の声を響かせなくてはいけないのだ。

「作曲家は素晴らしいですね。言葉がメロディーになっているから、たとえ分からないイタリア語の歌詞でも思いは伝わるものなんです。」

そんな平野さんから、また新しい音楽の楽しみは伝わり、輪が広がっていく。