
プロデュースという仕事があちこちで注目されるようになってきた。
演出する、創作するという意味を持つプロデューサーは、その企画力でモノや人、技術を統率し、新しい形で提案してみせる。
今、経営者に求められるのは、そんなプロデューサー型のリーダーなのだ。
(株)エプラスフーズは業務用加工食品を全国のホテルや旅館、式場や機内食へと展開するメーカー。
もとはフレンチのシェフだった坂之上さんが、和の前菜に独自に開発したチーズという洋の素材を使い、そのアイデアと味が評価されてきた。
までにない味、デザインが求められています。現在受け入れらていると言っても日々真似のできないオリジナリティを追求していかねばなりません。社員にも話しますが、仕事とは下りのエスカレーターを歩いて上がって行くようなもの。
足を止めたらあっという間に下がってしまう。考えている時でさえ、足は先に進もうと言っています。」
業務用加工食品の充実は、ロスが無い、食材を安定供給できる、鮮度を保つことができるといった利点の他にも、仕込みと調理の長時間労働で、過酷だった料理人の職場環境を改善するという一助も担うこととなった。
ここで坂之上さんは、飲食店が抱える人材の確保といった悩みに直面したという。
れまでの料理人の勤務体系では、もはや若い人がついて来れなくなっているんです。しかし、そのために店を今のフランチャイズにしてしまっては、どこに行っても同じメニュー、同じ雰囲気で、しかも莫大な初期投資が必要なのです。
なんとか独立性があって差別化の図れる飲食店フランチャイズのプロデュースが出来ないかと、高山に3年前ダイニングバーケンを、1年前にフードバーケンをオープンしました。アンテナショップとして、どちらも女性が1人で来店できる気安さですが、この店を足掛かりに、都市部での展開を計画しています。」
ミーティングの中でスタッフから出されるアイディアも積極的になり、ブライダル二次会の案内状から演出まで、トータルでのサービスの提供など新しいサービスも生まれている。
山には良くも悪くも競争が無い。危機感を常に持って切磋琢磨しなければならない意識が希薄です。これでは大手企業が進出してきたときに生き残るのは困難です。地元の文化を残し、さらには全国に向けて発信できるような企業の夢を描いています。それをどんどん社員に語ることで、自分達の進んでいく先が見えると思うのです。」
プロデューサーが人に演出してみせるのは夢のカタチ。現実の危機感を知るほどに、そのビジョンは明確になってくるものなのかも知れません。
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