私達は毎日交通手段として、当たり前のようにクルマを使っている。 世帯当たりの車保有台数もかなり高い地域だ。 そして、全国で廃車にされるクルマは、なんと年間500万台にものぼるという。 佐藤さんがリサイクルパーツ販売を中心としたトライワードを興したのは15年前。 リサイクルパーツというのは、廃車にされるクルマから、まだ使える部品を点検、整備、美化し、修理の際に活用できるよう商品化するものだ。 私達がクルマを修理に出す際も、もし、そのクルマにあうリサイクルパーツがあれば、修理費は安く抑えられるという利点もある。 もともと自動車整備士をしていた佐藤さんは、地元に戻りひょんなきっかけで、自動車のリサイクルパーツのネットワークが作られつつあるのを知る。
「その日、長野で説明会があるのを知り、その足で駆け付けました。
全国のリサイクルパーツ企業体をネットワークにし、相互の在庫から必要なパーツを流通させるという構想に共感し、即決意しました。若さもあったのでしょうね。」
リサイクルを仕事にする以上は、環境問題も考えていかなくてはならないと解体処理における環境保全にも取り組む。 オゾン層の破壊で問題となったフロン回収も、当時はまだ義務化されておらず、自腹を切って機械を購入し行ってきた。
「廃車が適正に処理されたかどうか、認識はまだまだ甘かったのです。
私達は循環型社会の実現に、廃車の再生利用を通して真剣に取り組みたいと思ってきました。
飛騨にも安心して処理を任せられる会社があることを一人でも多く知ってもらえたらいいですね。」
今、環境問題は企業において、避けて通れないものになり、廃棄処分においてはユーザー側の意識も変わりつつあるのではないだろうか? しかし、正しく捨てるだけでは、循環型社会にはならない。
リサイクルされたものを流通させていかなければならないのだ。
「リサイクル部品は新品と違い、同じ型でも使用された環境が違います。
それを見極める確かな目と、必要に応じた判断力が必要とされるのです。
全国ネットのNGPグループに加盟し、全国200万点のパーツをコンピューターが管理しています。
その品質を統一規格として勉強を重ね、また整備工場に対しても、勉強会を行うなどリサイクル部品の活用を提案してきました。
今年1月環境管理の国際規格ISO14001認証取得も、全社員で取り組んだ結果実現しています。
解体工場もいずれは子供達にも見学会が行えるような環境にしたいですね。」
そんな佐藤さんの趣味は毎日自宅の周りの自然を観察することだ。
「自分の子供が生まれてから、まわりの環境が見えてきました。自分達のやってきたことが子供達に負担を強いてしまっていいのか、と感じますね。
そのために自分達ができることからやっていく。自分の仕事が循環型社会に役立つものだと信じています。」
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