
世の中にモノや情報が溢れ、消費者が賢くなってしまったと言われる今、商品やサービスの作り方、売り方を考え直す必要に迫られている。
果たして市場は成熟してしまったのだろうか?しかし顧客を主人公とした物語が作れるようなサービスはそこに存在しているのだろうか?
ビルメンテナンスやハウスクリーニング、セキュリティを中心とする大栄総合管理の提供するサービスは多彩だ。
名古屋に進出し、実績をあげる中で介護支援事業を立ち上げたのも、まだ介護保険の言葉すら誰も知らない6年前だった。
に感動を与える仕事をしたいのです。現代ではお金さえ払えば良いサービスが受けられると思われていますが、本当にそうでしょうか?
高齢者の介護の現場では、なぜか幼稚園のようなサービスが見受けられます。お金を持っていても受けられない人間の尊厳を大切にしたサービスがあると思いました。」
金山さんは「きららマザーズ」という介護支援サービス会社を立ち上げ、全く新しいサービスにも取り組む。
護ツアーを企画しました。通常は高齢者をお預かりしますから、どうぞご家族は旅行に行って下さい、という考え方でした。
しかし、それでは家族も残してきたお年寄りが気になり、不安があります。それで、名古屋から下呂温泉へのヘルパー同行ツアーを開催したのです。このツアーでは私達も感動的な体験をしました。
要介護5という半身麻痺で言語障害の方が、初めて家族と旅行をしたのです。到着すると花束が贈られ、ホテルの部屋にはその方の大切なお写真をお借りして飾り、自分の居場所に帰ってきたと安心していただける空間を作りました。
カロリー計算をしたお食事とお化粧やアロママッサージ、そんなサービスを受けられ、言語障害でお話することがなかったその方が、ご主人に『ありがとう。善かったわ、今日は最高。』と声がでたのです。」
現在では航空会社とも提携して海外旅行の企画も進行中だ。
また、ホテルにも「プライオリティーセミナー(大切な方へのおもてなし)」という福祉、介護を体験してもらうセミナーの企画開催も行っている。
テルや様々な施設にバリアフリーが取り入れられましたが、ハードは整ったが心のバリアフリーが実現できないという多くのホテルの悩みがありました。そのためにセミナーを開催しました。」
これらのサービスは、高齢者の日常を補助するだけに留まらず、生きる意欲や姿勢をも支援しているのだ。
金山町の介護保険事業も経営委託されているが、各地の社会福祉協議会などが苦しい経営を迫られているのに対し、24時間運営など徹底したサービスの充実で、初年度から黒字を出している。
もし町が進めていたら補助金や助成金を使っても赤字経営だったと言われている。
そんな大栄総合管理が今、新たな挑戦の時期を迎えている。ビル会社から、マネジメント会社への変貌だ。
スト競争はこの時代、避けられないものになって来ています。私達が考えるのはビルの管理費から、オーナー側の立場に立ってコストダウンを実現し、その浮いた費用から報酬をいただくというコンサルタント業務です。私達が培ってきたノウハウを同業者の方にもお伝えし、お客様にとっても業者にとっても良いスタンスの中に満足できるシステムを構築していきます。飛騨から日本に通ずる企業として挑戦してみたいと思っています。」
そのためにも会社の理念を打ち出すことが大切と言われる。経営に踏み込んだ提案や、個に対してのサービスにおいても、そこにコミュニケーションがあり、理念=心が問われる時代なのだ。
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