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飛騨は、匠の国、木工、とりわけ家具産地として全国的に高い評価を受けていることは、私たちの誇りであろう。しかし実際どんな製品が生まれ、どんな挑戦を続けているのかは、隣人だからこそ無関心を装ってきたのかもしれない。
そのドアを開けたのが飛騨産業のショールーム「飛騨の家具館」であり、工場隣接ならではの「ザ・アウトレット」だろう。
流通業界から昨年春に社長に就任した岡田さんも
まではメーカーとしてエンドユーザーの声が聞こえてこなかった。本社だけでなく東京、大阪、そして8月には名古屋ショールームのオープンとユーザーに近づこうと言う試みをしています。
地元の方にも当社の製品を知っていただく場になりました。」
その製品を実際に目にして、私たちが驚いたのは高い技術力と、その斬新なデザインではなかっただろうか?
にかくすごい技術がここにある、と嬉しくなりました。社員は皆、家具作りが好きなのです。工場は社員に開放していますが、休日も彼らはやってきて、試作をしたり社内コンテストの作品作りに没頭しています。80年の伝統と若い力が、どんどん融合し高まっていくのを感じます。」
と顔をほころばせる。
そんな中生まれたのが、これまで考えられなかった節目のある家具「森のことば」シリーズだ。
肌に現れる節目は、これまでは不良品と考えられ出荷されなかった。最後のひと磨きで節目が表れ、泣く泣く捨てられる材も多かったのです。
資源の大切さを問う時代に、刺身で言えばトロだけを食べ、それ以外は捨てていたようなもの。私は節のない木の方が不自然んだし、かえって表情として活かせるのでは?と開発したのが森のことばシリーズです。」
しかし、同じ節のないようにそこでもまた、木取りをする職人がどの節を活かし、どう組み合わせるか、と言った技術の底力に支えられることになる。オイルと蜜鑞で仕上げられたこの家具は、モダンな表情だが、人の手を入れながら長い年月を経て完成するスタンダードな魅力を備えていて楽しい。さらに使われることのない杉材にも注目し、軽くて温かい杉の家具を発表するなど、資源の活用さえも提案する技術力は留まるところを知らない。
の原点に返ろうと職人に問うています。」と岡田さん。「そこに意志があり、きちんと作った物であれば、そこを認めてくれる人がいる。そこに自信を持ち新しい挑戦ができるのです。」
それこそが故郷を離れ、その技を誇らしめた匠の遺伝子を継ぐものなのかも知れない。
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