いい店探訪
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オフサイド
都竹 均さん

男性のお洒落は自由を手に入れた。
近頃、身近でもカジュアルで個性的なファッションを愉しんでいる男性が増えてきたように感じる。
そして、そんな土壌を育ててきたのは、地元で高感度な提案を続けてきたショップの力も大きいのだろう。
オフサイドは今年でなんと19年目を迎えた。
オーナーの都竹さんは、なんとこのお店を全くのアパレル未経験でスタートさせたという。
「大学卒業後は、ある製造メーカーで購買の仕事に携わっていました。東京大阪の商社を相手に、買付を行うのですが、工具一つ欠けてもラインが止まるという重大な責任を負い、交渉をするんです。
過酷な日々でしたが、ある時ふと気付いたんです。
例えこちらが買う立場であっても、『買ってやる』という気持ちでは全てうまく行きません。

相手の立場になって『売って下さい』という気持ちになった時、相手はその気持ちに一生懸命応えてくれるものなんだと学んだんですね。」
もとより独立精神のあった都竹さんだが、知り合いから『鶏頭となるも牛尾となるなかれ』ということわざを聞く。
組織の属員になるより、小さくとも頭になれという言葉に、商売への思いがは膨らんでいく。
洋服が好きだった都竹さんは、迷わず妻とショップの開店を決意した。
「会社を退社してオープンまで三ヶ月、それまでは仕入れに行けば、ど
こでも売ってくれると思っていました。
しかし、実績もアパレルの経験もない私達は、全く相手にされませんでしたね。
とにかく早く信用をいただく事だと業界の新聞を取ったり、接客の心得を読んだり、必死で勉強をしました。
その時、思い出したのが、以前の仕事で感じた『相手の立場になって考える』という感覚でした。
これを売りたい、ではなく、この服をお勧めしたい、気に入っていただきたい、という気持ちに自然となっていったんですね。」
三年後には桐生町に2号店をオープンし、現在はさらにそのお店を拡張、商品を集結させた。
自分にとっての仕事は自己満足ではなく、相手に幸せを感じてもらえ
た時、自分が幸せになれるという。
普段は店、休日は展示会にと、生活のほとんどが仕事という都竹さん。
それが逆に楽しいから、19年という長きに渡って店を育てて行けたのかも知れない。
今はインターネットのホームページでの通販展開や、iモードを使ってのセール案内など、新しいアプローチにも積極的だが、変わらないのはお客様に向き合う姿勢と気持ちだ。
「自分を信頼してくださっているお客様とショップがあってこその自分なんです。」
育てる、というのは店でも仕事でも、そして人でも、心底大切に相手を思い、相手を幸せにしたいと願うからこそ、出来ていくものなのだろう。
そして、このお店を愛するお客様もまた、オフサイドを
育てているように。





オフサイド
岐阜県高山市桐生町4 TEL:0577−33−7639
営業時間 AM10:00〜PM9:00 水曜定休
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