いい店探訪
■CONTENTS  いつもTOPPAGE >> 企業紹介TOPPAGE >> 染屋 あららぎ


線を引かず、刷毛だけで染め分けていく手法で
染められていくのれん。

ざっくりとした麻や綿の布に、こまやかに、ときには大らかに染められた布。
「染屋 あららぎ」は遠藤さんが図案を描き、染めを施し作り上げたのれんやタペストリーの店。
「京都でグラフィックデザインの仕事をしていたのですが、土地柄、呉服の広告やポスターを手掛ける事が多く、手描き友禅の世界に惹かれて行きました。
そのまま京都の工房へ弟子入りし、独立してからも12年間手描き友禅を描いていたんです。」
餅米から作った糊を筒に入れ線を描き、色をさしていく『糊糸目』と言われる友禅の手法。
今ではその職人の数も減っている。

「伝統の技術を無くしたくないと思います。
両親の介護と店を継ぐために高山に戻ってからは、着物といった特別なものでは無く、もっと生活に密着して毎日を潤してくれるようなのれんやタペストリー、ランチョンマットに取り組んでいます。」

昔の民家をそのまま改装した店鋪。
店の奥の中庭と土間がアトリエになり、季節毎に自然を感じながら色の世界が広がる。
この日出来上がったばかりののれんは、茜色から唐紅、緋色へと秋の山を染め分けだけで表現した作品だ。
机には、これから取り組むという『琵琶』を描いた図案のモチーフがある。

「染色のルーツを辿ると、シルクロードを通り中近東や中国から、またインドネシアからタイ、沖縄へとその歴史の流れを感じることができます。
一つの色にもロマンと歴史がある。
この図案にも中国から伝わった琵琶とインドの更紗模様を盛り込んだりと、私なりの思いを込めているんですよ。」
この図案をこの色で、この布でのれんを、といったオーダー制作の依頼も多く入る。

暮らしのアクセントとして、一枚の布で季節の表情を楽しむ「布あそび」。
遠藤さんの手仕事が光る世界だ。


遠藤さんの見立てた器なども、
コースターやテーブルランナーとコーディネート




染屋 あららぎ
高山市上二之町64 TEL:0577−36−2805
<本店>彫琢房クラフトの店
高山市上三之町49 TEL:0577−32−4053